Metasequoia 4 で頂点モーフを作成する&動作チェック
2018.02 現在のMetasequoia 4 動作環境
だいぶ前回の記事から間が空いてしまいました。しかも今まで作っていた進撃ライナーとはまた別に新規で進撃ベルトルトを作っています。この間にMetasequoia 4 がぐんぐんバージョンアップしていてものすごく操作が快適になっていたのでこちらのブログにちょこちょこポイント的に「ここすごくよくなったよ!」というコマンドを紹介していきたいと思います。
まず最初に大事なことを。現在の自分のMetasequoia 4(Standard) の動作環境です
- Windows 8.1 / 64bit
- Metasequoia 4.6.1 の32bit版を主に使用
Metasequoia 4.6.1 の32bit版はデスクトップにインストールしています。これはKeynoteをはじめとする外部プラグイン対策のためです。64bit版のPC環境でも、CドライブでもDドライブでもなくデスクトップに直接インストールすることで様々なプラグインのエラーが消えました。これでMetasequoia3 時代の様々なパワフルなプラグインをエラーなしで再び快適に利用できる環境が整いました。教えてくれた先輩モデラーさん、ありがとうございます!
頂点モーフを作成する
MMDモデルの表情モーフは基本頂点モーフで作成します。頂点モーフとは何か?はちょっと割愛します。ごめんなさい。
今回はOpen Subdiv 分割数2の状態で作成したデータをフリーズ前の鏡像表示の状態で、さくさく頂点モーフを作っていきます。
この elem:●●●-face というは頂点モーフの命名の仕方で
- 先頭に elem: とつける
- ●●●(頂点モーフ名)をネーミング
- 最後に -face ハイフン(faceはベースターゲットオブジェクト名で任意)
とするのが基本です。今回は顔(faceオブジェクト)の頂点モーフなので最後にハイフンfaceとなります。こうすることでこれはfaceの●●●という頂点モーフですよ~という意味になります。
モデリングしはじめのころ調べたときは「必ずフリーズしてから頂点モーフを作る」とか「必ずフリーズ」してからUV展開する」と目にしたのですが、フリーズしなくても普通に出来ました。もちろん最終的には「曲面・ミラーのフリーズ」を一気にかけてPmxEditorに持って行くのですが、特にモーフが壊れるということもなかったです。ちなみにMMDモデラーさんがよく使われる「カトマル」や「曲面化タイプ」ではなく「Open Subdiv」で作業しています。何故うまくいったのかはちょっとわかりません。ごめんなさい。
たまに頂点モーフもりもり作成してからエディタに持って行って「モーフ爆発した~!」と嘆かれる方多いのですが、最初のうちは頂点モーフ一個作るごとにPmxEditorに持って行って動作確認したほうが確実かと思います。
今回はfaceオブジェクトの頂点モーフはだいぶ工程が進んでいるの状態なので ずらーっと elem:●●●‐face と並んでいます。
頂点モーフを調整
まずは全てのオブジェクトにロックをかけておきます。こうしないと間違って別の所の頂点を動かしちゃうことあるのでクセにしたほうがいいと思います。
次にターゲットオブジェクト(今回はface)を必ず選択した状態で、左側のコマンドのモーフをポチッと押してグリーンの状態にします。そうするとモーフターゲットという別窓が出てきます。
このあと上記で表示したモーフターゲットの別窓のターゲット設定のボタンを押すと elem:●●●-face と命名した頂点モーフがずらーっと出てくるのですべてにチェックを入れるとこのモーフスライダのとこに●●●頂点モーフが表示されてちょこちょこ弄れるようになります。
あとこの時点でもう頂点数や面数に差異があると当然頂点モーフとして認識されないのでどのモーフがアウトになってるかわかりやすくてすごく便利です!このモーフコマンドで認識されないときは、一見差異がないように見えてもPmxEditor持って行ったとき壊れてました(…)。
次にモーフを動かしながら頂点の位置を調整したいモーフオブジェクトだけロックを外します。今回は口元が「にやり」と笑うモーフを「あいうえお」と重なったとき破綻しないように調整したいので「elem:にやり-face」だけロックを外しておきます。
このあと「にやり」のオブジェクトは必ず非表示にした状態で選択しておいてください。
そうすると編集したいモーフオブジェクトを非表示で選択した状態で、このモーフコマンドのまま調整したい頂点をポチッと選ぶとすぐに頂点の調整が出来ますできるんです。つまり今は「にやりの頂点モーフ」のみ編集している状態なのです。今まで知りませんでした…!どこが破綻してるのか、破綻しやすいか目に見えてわかるので、すごい気持ちよく調整作業が出来ますはかどります。
今回この機能と操作法に気が付いたおかげで
- にやり
- 口角上げ
- 口角下げ
- 横長
等の頂点モーフが100%フルで「あいうえお」等100%とぶつかっても破綻しづらい変形ができました。今まで気が付かなくてごめんなさい。しかし美しい変形に調整できるのでメタセコちゃんに感謝感謝…!
もちろん最後にはKeynoteという外部プラグインを利用して.pmxとして別名保存してPmxEditorに持って行くのですが、Keynoteは現在配布されていない?ようです。ちょっとこの肝心なところ詳細がかけなくてごめんなさい。
Metasequoia4 からのMMD用モデル出力について
普段は昔配布されていたKeynoteというプラグインを利用しているのですが、Metasequoia4 標準でできる 「.pmd 形式で別名保存」でも問題なくMMDモデルとしてモーフ情報維持したまま出力できます。.PMDとは昔のMMDモデルの形式です。もちろん現行のPmxEditorで読み込み可能です。ただし
- 頂点数に上限がある(頂点モーフないところは分けて出力すればOK)
- 材質のテクスチャのリンクと材質名のリネーム
- モーフ名のリネーム(elem:つきで出力される)
等作業量は(実は)かなり増えますが、問題なくMMDにもっていけました。